生い立ち２

ミリア：背後さん、私の生い立ちで確認したい事が…
背後：ちょっと待って、まだレポートが（せっせと書きつつ）
キッド：・・・代わりに僕が聞こうか？（苦笑）
ミリア：…そうですね。私って、自分の意思で年を取れないっていう設定なんですよね？
キッド：うん、背後が『記憶と共に歳の取り方を忘れた』ってミリアの事を言ってた。
ミリア：つまり私は、シェルテッド家に入った時と同じ年齢―15歳の行動には見えないんですけど。
背後：んまぁ、行動とかから察するに６歳ぐらいかな。大丈夫、対策はある。（メモを渡し）
ミリア：…（黙読して）…大丈夫なんでしょうか？

「……っ」
「あら…怖かったかしら？大丈夫よ、薪が崩れただけだから…」
　私がシェルテッド家の養女となって、しばらくした日、私は怯えていた―暖炉に。
正しく言えば、暖炉で薪が燃え、崩れる音から、孤児院での火事を思い出して怯えていた。
「大丈夫、火は全てを食らう―が、食らう物がなければおとなしい。」
「………。」
この頃の私は、ほとんど何もしゃべらなかった…ってもしかして言葉忘れてた？

「ぅぅ………」
少し時間が経って、その日の夜―私は、悪夢にうなされていた（らしい）。
ただ、どんな夢を見たかは私も覚えていない―私が覚えている事は２つ。
１つは、暑い思いをしたこと。とにかく暑い―火の中にいるような暑さだった事。
そして、もう１つは―
「ぃ…イヤーっ」
「どうした悲うごふっ」
「男の人は入らないの…。…あら、成長が早いのね、一晩でこんなに…」
そう、朝起きた時、私は―すごい成長をしていた。
どれぐらいの成長かというと…うー、恥ずかしくて言いにくいー…パジャマも縮んでたし…
…とにかく私は、急成長をしていた。
急成長をしたから色々と教えてもらった―でももうあんな思いは嫌（涙）